家売るオンナの仲介手数料を現役不動産屋社長が勝手に読み解く

昨日の家売るオンナの逆襲見ましたか?

主人公の北川景子さん演じる三軒家万智さん、相当な売上を上げてましたね!

ドラマの主人公なだけあって、相当なやり手不動産営業マンです!

 

そこで今日は、現役不動産会社社長の川村が、勝手にその仲介手数料から三軒家さんの取引額を読み取って、三軒家万智さんの凄さを独断と偏見で解説したいと思います。

少しだけお付き合いください。

 

 

家売るオンナの逆襲第7話が昨日放送されました

昨晩の日本テレビ系列で放送された北川景子さん主演の大人気ドラマ「家売るオンナの逆襲」相変わらず面白かったですね。

 

やっぱり同じ不動産業界の人間としては毎週気になるドラマ。

 

北川景子さんのあの顔が個人的にめちゃめちゃツボにはまってしまっています。 

あの顔、演じている北川景子さんも演技中に絶対笑ってNG出しまくってますよね?

もしNG無しで一発OKだったら、相当な役作り力だなと・・・

顔で演じられる女優・・・

 

そんな関係のないことを勝手に想像しながら楽しんで見ていました。。

 

「私に売れない家はありません!!!」

 

北川景子さん演じる三軒家万智の有名な決めセリフです。

同じ不動産屋として、こんなセリフ言ってみたい・・・

 

逆に「売れなくてすいません」と売主さんに対して謝ってしまいそうな気が・・・

 

ドラマの中で三軒家万智さんの会社の各営業マンが前月の売上を発表するミーティングのシーンがあったんですが、同僚不動産営業マンが月間売上100~200万だったのに対して、三軒家さんの月間売上1518万

 

不動産屋って基本的には仲介手数料が売上です。

仲介手数料で1か月でこれだけの売上って、実はめちゃめちゃすごいんですよ!

 

不動産屋の収入源の「仲介手数料」の仕組みと三軒家万智の売上

ご存知の方も多いかと思いますが、不動産を買ったり売ったりした場合の不動産屋に支払う報酬のことを「仲介手数料」といいます。

 

仲介手数料ってもらえる額って決まりがあるの?

この仲介手数料は、不動産の法律である「宅地建物取引業法」で上限の報酬額が決められているんです。

 

仲介手数料の法定報酬額

不動産売買の場合の仲介手数料は下記の公式で上限額が定められているんです。

 

物件代金×3%+60,000円(+消費税)

※賃貸の場合は家賃の1ヶ月分が上限です。

※上記の手数料は500万円を超える物件価格の場合です。500万円以下の場合は別の方程式となります。

 

不動産売買の場合だと、売主さんから依頼を受けて売却を成立させると売主さんから仲介手数料をもらえます。

また、買主さんからも物件購入の依頼を受けて売買を成立させると買主さんからも仲介手数料をもらえるんです。

 

このように売主さん・買主さん双方から売買の依頼を受けて成立させた場合は、業界用語で両手取引といい、上記の仲介手数料の額×2(売主さん・買主さん双方から)をもらえるんです。

 

三軒家万智の売上から取引総額を逆算すると

じゃあ、家売るオンナの三軒家万智さんの1518万円っていったいいくら分の不動産を売買したらいいの?

 

気になる方のためにここで三軒家さんの仲介手数料から上の仲介手数料の公式を逆算してみましょう。

気にならない方の方が多いかもしれませんが・・・

 

すべて法定上限報酬額で取引したものと仮定します。

 

すると、なんと・・・

 

504,000,000円(5億4百万)

※(15,180,000円-60,000円)÷3%=504,000,000円

 

5億円以上の物件代金分の取引をしなければならないわけですよ・・・

・・・この女やばいっす。

 

三軒家万智と新富不動産スタジオ川村の比較(聞いてないですよね)

ちなみに、僕の1か月の過去最高売上額は

 

15,063,110円!!!

 

 

三軒家さんより116,890円少ない!

 

この月は、大きな一棟売りマンション(収益物件)の決済(引渡しのこと。決済時に仲介手数料をもらえます)があって、1つの取引で1,000万円以上売り上げが上がった月でした。

僕にとって猛烈にハッピーな月だったのです。

 

そんな大きな不動産取引って、長い不動産屋人生でも何度も何度も経験できる取引ではないので、自分としても不動産屋としての自信がついた月でもありました。

 

でも

 

・・・自分の中では大フィーバーの一か月でしたが。

・・・三軒家さんに負けてしまった。

・・・僕は三軒家さんには一生かかっても勝てないんじゃないだろうか。

 

・・・こんな感じで若干へこみました(笑)

 

言い訳しますけど、だって三軒家さん、家を売るために課長と結婚します!なんていう人ですからね。

まあ愛情の裏返しというか照れ隠しなんでしょうけど、家を売るために結婚しますなんてこと、僕言えないですもの!

僕ビジネス結婚できないですから!

 

それに昨日の第7話でも、家を売るために不正をしてました。

直接の取引当事者に対しての不正ではありませんが、競合を蹴落とすためになんと不正行為を働いてましたからね。

 

三軒家さん!いくら家売るためだからって不正行為はダメですよ!

 

結論

でも昨日の話の結末はというと。

そんな不正行為もどこ吹く風(笑)

競合会社の担当のお客様に6,000万円クラスの家を売りつけていましたよ。

 

さすがドラマの主人公!

 

と最後まで楽しく見ることができました。

 

ドラマの主人公に勝とうと思った僕が間違ってました!

 

おっと、まだ見てない方にはネタバレになっちゃいましたね。

ごめんなさい!失礼しました!

 

とにかく三軒家さんの凄いところは

 

  • 三軒家さんに売れない家はない
  • 家を売るためなら不正な手段も厭わない
  • 家を売るためなら上司とビジネス結婚も厭わない(笑)
  • 三軒家さんは家を売る手段だけでなく売上規模(仲介手数料)もスゴイ

 

というのが今回の家売るオンナの逆襲を見て感じたことでした。

どうでもいい記事ですみません・・・

 

何度も言いますがさすがドラマの主人公!

 

こうやって見てみるとまた違ったドラマの楽しみ方もあるんじゃないですか(笑)

また次回の家売るオンナの逆襲もお楽しみに!