金融機関の力を借りて不動産を探す?ちょっと変わった不動産探しの方法を大公開。

朝から我がオフィスのGoogle Homeでお気に入りの音楽を流しながら、優雅に事務仕事をこなす新富不動産スタジオの川村です。

 

そんな僕ですが、今とある静岡市の事業用不動産の売買に着手しています。

まだ正式に不動産売買契約を結んだわけではありませんが、様々な紆余曲折の交渉を経て契約に向けて準備中。

 

ところで今回のタイトルにある「金融機関と仲良くなるメリット」とどうつながるのか、気になるところですよね?

 

では早速ご説明します。

 

 

今回の事業用不動産売買の経緯

上でお話した静岡市の事業用不動産の売買。

 

ある法人様の保有している事務所建物付きの不動産です。

今回は縁あって、弊社で不動産売却の依頼を受けて購入希望者を探していました。

 

でも少し大型の事務所建物ということもあり、なかなか購入希望者も見つからず、僕の仲良くさせていただいている金融機関の担当者さんにも、「金融機関のお客さんの事業者様で事務所を購入したいところがあれば、ご紹介してほしいと依頼」をしていました。

 

そんな中である金融機関が既存のお客さんに物件を紹介してくれて、その事業者様が興味を示してくれて、結果買付証明書をいただきました。

 

まだ条件交渉中ではありますが、様々な交渉を踏んで売買成立が見えてきたところ。

 

不動産屋から見た金融機関の存在

今回の事例から見えるように、不動産屋は売却物件情報が入ったら金融機関にもその不動産情報を提供してお客さんに紹介をしてもらうよう依頼することがよくあります。

 

なぜかというと

 

金融機関は法人や個人事業主、資産家のお客さんをたくさんお持ちだから

 

不動産屋は色々な不動産の売却の依頼を受けます。

  • 住宅用地
  • 店舗などの事業用地
  • 中古住宅
  • アパートやマンションなどの収益物件
  • 売店舗や売事務所、工場や倉庫などの事業用不動産

 

様々な不動産売却のご要望に対応するために、もちろん不動産屋自身でもお客さんのストックは欠かさず行っています。

 

でも不動産は同じものが二つとないオンリーワンのもの。

同じ住宅用地でも、場所や面積が変われば買いたい方も変わってきます。

 

お預かりした売却物件をすべて自分のお客さんに買っていただくことはお恥ずかしい話ですが無理なんです。

 

金融機関は不動産屋のパートナー

そこで、自分では直接買いたいお客さんを見つけることが難しい場合は、金融機関のお客さんに物件を紹介してもらって興味がある方がいればご購入いただくような場合もあるんです。

 

特に地銀や信用金庫などは、店舗の営業エリア内にお客さんが多いです。

不動産は、その地域にお住まいだったりその地域で事業をされている方々が一番購入する可能性が高いもの。

 

なので、不動産屋の持つ不動産情報と、金融機関が持つ不動産購入希望のお客さんのニーズがマッチングすることが時々あるのです。

 

・金融機関はお客さんに不動産を紹介して購入になれば融資することができる

・不動産屋は預かった不動産の買い手を見つけることができる

・お互い知った仲のため互いに安心して取引ができる

 

不動産屋と金融機関はお互いがパートナーシップを組んでいるんです。

 

不動産を買いたい方は金融機関と仲良くなろう

不動産屋と金融機関にはこういう情報のやり取りがあるんですね。

 

ということはですよ。

不動産を買いたいと思っている方は、金融機関に対して下記のようなお願いをしておくといいんじゃないでしょうか。

この地域で、こういう不動産情報が出たら紹介してほしいよ

 

こんな不動産の探し方があるって知ってました?

 

不動産を買いたい場合は、不動産屋に問い合わせるのが王道ですが、どこの不動産屋にお願いしていいのかわからないなんてこともありますよね。

 

そういう場合には、不動産情報が集まりやすい金融機関に物件探しのお願いをするのも手ですよ。

 

金融機関に不動産の紹介をお願いするときの注意点

でも、金融機関もボランティア団体ではありません。

もし金融機関に「不動産を紹介してください」とお願いする場合には下記の点に注意してくださいね。

  • 希望物件が見つかったら必ずその金融機関でローンを組むこと
  • 特に新規取引の金融機関の場合は、現金購入をしないこと
  • 物件紹介後に紹介してくれた金融機関と他の金融機関と比較しないこと

 

金融機関も物件紹介した以上は、自分のところで融資をすることを前提で不動産の紹介をしてくれているのです。

金融機関の紹介行為について恩を仇で返すようなことは絶対にしないようにしましょうね。

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今回は、ちょっと変わった不動産の探し方についてお話させてもらいました。

不動産屋と金融機関って、こんな感じでリレーションを取っているんですね。

 

金融機関には多くの資産家が集まります。

ですので、金融機関には色々な情報が集まるのです。

多額のお金が動く取引となる不動産情報は、中でも集まりやすい傾向。

 

なかなか希望の不動産情報が見つからないという方がいたら、間口を広げるためにもお近くの金融機関に足を運んで、物件探しのお願いをしてみてはいかがでしょう。

 

余談・・・

金融機関あがりの不動産屋って、色々な不動産情報が集まるんですよね。

僕も社会人人生をやり直せるなら、一度は金融機関に入ってから独立すればよかった・・・

 

以上、ありがとうございました。