値段交渉の現場!不動産を買おうと思っている方は読んでね
みなさんこんにちは。
今週風邪をひいて大事を取って外回りを控えています。
幸いインフルエンザではなく単なる風邪ですが、喉が痛くて身体も若干だるい気が。
月末の経理処理もすでに完了したので、今日は事務所でゆっくりブログを書いている新富不動産スタジオの川村です。
- 不動産も値段交渉ができる?
- 値段交渉の注意点
- インターネットや本に「指値」をしてお得に不動産を買うという情報が
- 売主様の事情を無視した値段交渉は・・・
- 買付証明書を出す前から「いくらまで下がるか」というお客様・・・
- 不動産の金額交渉は自分だけの都合でなく取引関係者の事情を考慮した方法で
不動産も値段交渉ができる?
不動産を買おうと思っている方!
不動産購入の時って値段交渉できるって知っていますか?
売主さんに対して、不動産物件を出している媒介業者(媒介契約を結んでいる不動産業者)を通じて価格などの条件を提示する「買付証明書」(購入申込書など色々な呼び方があります)を提出することで、売主さんと条件交渉をすることになります。
値段交渉の注意点
もちろん不動産業者としては、購入希望者の方からいただいた「買付証明書」をもって売主さんと全力で交渉をするのですが、ここで気をつけてもらいたいことがあります!
というのはですね、中にはどの物件でも最初から値段交渉(指値といって希望金額を提示すること)を当たり前のようにしてくるお客様がいるのです。
不動産というのは、どの不動産であっても必ず「売主さんの想い」や「売主さんの事情」があるのですよ。。
「売主さんの想い」
- 大好きだった両親が大切にしてきた不動産だから、安く売ってしまったら両親がかわいそう
- 先祖代々引き継いできた不動産だから、自分の代で処分しちゃうのが申し訳ない
- 自分で購入した不動産でとても大事に使ってきたので、その思いを引き継いでくれる方にいい金額で買ってもらいたい
などなど、こんな発言が売主さんからはよく出てきます。
「売主さんの事情」
- 残債が●●●●万円あるから、●●●●万円以上でないと借入の担保が消せない
- 購入時●●●●万円だったから、●●●●万円では売りたくない
- 売急いでいるわけではなく、いい条件で買ってくれる方が現れるのであれば売りたい
などなど、こんなような色々な事情が売主さん側には隠れているんですね。
インターネットや本に「指値」をしてお得に不動産を買うという情報が
よく色々なインターネットサイトや書籍に「指値をしてお得に不動産を買う」などという言葉が出ています。
当然買う側としては安く買うに越したことはありませんよね。
当然買主さん側にも事情があるのはわかりますので。
でも!ですよ!
それって売主様の事情を無視して買主さん側の一方的な思惑になっていませんか?
それに間に入る不動産業者も、売主さんの想いや事情を聞いているにも関わらずあまりに一方的な指値・値段交渉が入った場合、売主さんに失礼にあたるからそもそもそんな話は売主さんにお伝えすることを拒否する場合もあるんですよ。
売主様の事情を無視した値段交渉は・・・
この不動産の商売をやっていると、そういった売主さん側の諸事情を完全無視して指値して当たり前という方と出会うことも時々あるのです。
不動産屋の本音としては物件が安くなっても、成功報酬である仲介手数料は売り上げとして入るので経営的にはありがたいです。
ただ売主さんにも買主さんにもご満足いくお取引となって両者ハッピーな気持ちでお取引を完了させる役割を担っている立場なので気持ち的には両手を挙げてハッピーとはいかない部分もあります。
買付証明書を出す前から「いくらまで下がるか」というお客様・・・
それとですね・・・
そもそも買付証明を出す前から
「この物件いくらになります?」
「いくらまで値引きできます?」
「買うとしたら●●●万円引いた●●●●万円!」
と、はじめから値引きが当たり前のように言ってくる方も結構います。
値引きありきのお客様は不動産屋から煙たがられる場合も
そういう最初から値引きありきで言ってくるお客様は、売主さん以前の話で一所懸命その物件の売却をお手伝いしている不動産屋にも失礼な行為です。
こういうことを言ってくる方って不動産屋から嫌われてしまう場合も多いんですよ。
それにもし不動産屋が売主さんに話を持っていってくれたとしても、売主さんにもとても失礼なことですし嫌われてしまって「そんな人には売りたくない」という感情になってしまうリスクも大いにあります…
それって残念ですよね…
不動産の金額交渉は自分だけの都合でなく取引関係者の事情を考慮した方法で
これから不動産を買おうとしている方!
気を付けてくださいね!
不動産屋に嫌われてしまうと、相手してくれなくなる場合もありますのでもし本気で買いたいと思っていても買えなくなってしまう可能性もあるのです。
もし金額交渉をするのであれば、「金額交渉ができるのが当たり前」というスタンスは捨てて、売主さんの諸事情をしっかりと聞いてもらったうえで、買主さんの事情も不動産屋経由で売主さんにも伝えてもらったうえで条件交渉しましょう。
そうしないで最初から「条件交渉なんてできて当然でしょ」なんてスタンスで物件見に行ったりしたら本当に不動産屋から嫌われますからね。
売主さんは言うまでもありませんよね。。
条件交渉ができる物件というのは、売主さんの様々な事情によって決まってくるので、そのことを理解したうえで交渉しましょう。
最近「金額交渉できて当然!」という方が多かったのと、ちょうど収益物件ポータルサイト「楽待」のコラムにも指値のことが書かれていたので、こんなこと書いてみました。
気に障った方がいたらごめんなさい。