スルガ銀行立ち入り調査へ
こんにちは。新富不動産スタジオの川村です。
今日(2018年4月13日)の新聞やTVで、金融庁がスルガ銀行への立ち入り調査を検討しているというニュースが流れました。
今不動産投資に携わる人たちだけでなく、世間をにぎわせている女性専用のシェアハウスの「かぼちゃの馬車」の運営会社であるスマードデイズ社が頓挫した問題で、金融庁が問題のシェアハウスの大半に購入資金を融資したスルガ銀行への立ち入り調査を検討しているとのこと。
営業やローン審査の体制などなどに問題がなかったか立ち入り調査で把握する必要性があると判断されたようです。もし問題が判明すれば業務改善命令等の行政処分に踏み切る方針とのことです。
近年富裕層だけでなくサラリーマンの不動産投資がブームとなっており、不動産投資用のアパートローンをめぐり銀行の貸し出し姿勢が問われる可能性が出てきました。
今回のかぼちゃの馬車の問題の融資では、約700人への大半の貸し出しがスルガ銀行の横浜東口支店に集中しており、金融庁はその点に注目しており同支店の営業姿勢が適切だったかどうかや本店(静岡県沼津市)が支店の実態を把握していたかを調べるとのこと。
また融資の際にスルガ銀行に提出した書類の預金残高などが改ざんされた事案も判明しており、誰が主導したのかは不明だが金融庁はこのような不正が銀行側が見抜けなかった背景なども調査する見通しのようです。
また、昨日かぼちゃの馬車を販売し、サブリースをしていたが運営が行き詰まりサブリース停止をした後に民事再生法の申請をしたスマートデイズ社が、物件を購入したオーナーを集め説明会を開催した模様。
そのときの様子を今日の「スッキリ」でちょっとだけ見ましたが、オーナーたちの怒号が響き渡る中、オーナー側の弁護士が民事再生ではなく破産を要求していた様子が印象的でした。
破産に切り替えることで裁判所の管理のもとで経営が行き詰まった原因をすべて明らかにするべきだという意見も相次いだようです。
はじめてこのニュースを耳にしたときには「投資詐欺」とぼんやり思っただけでしたが、その後銀行も巻き込んで大変なことになってきました。
昨年金融庁がアパートローンについての注視勧告をしてから、メガバンクをはじめ地銀も投資用不動産融資に対して慎重な姿勢を見せ始めていました。
まだまだ融資が出ていた実態もありますが、投資用不動産融資に対して積極姿勢を貫いてきたスルガ銀行がこのかぼちゃの馬車事件でアパートローンを出さなくなってくれば、業界全体として融資を出す金融機関がかなり限られてくるため、簡単に言うと収益物件を購入できる方の総数が減ってしまうということになりえます。
その結果どうなるかというと、いわゆる収益物件(アパートやマンション)を持っている人が物件を売りたくても売れない場合も出てきますし、安値で買いたたかれてしまう可能性もあるのです。
正直ここ数年の収益物件価格の高騰は、不動産バブルといってもいいくらいの状況でしたのでこれを機に正常に戻るという意味もあるかと思います。
ただこれから不動産投資をしようと考えている方には、とても厳しい状況になってきますし、すでに投資をしている方は逆にチャンス到来でもあります。
どんな時代でも買いたい人もいれば売りたい人もいます。
不動産投資は融資をひけることが成功のカギといっても過言ではないですが、このような状況下でも融資を出す金融機関もいるわけですので、この先の経過をしっかりと注視しながら取引成立ができるような準備をしていくことが不動産業者の役割だと思います。
今後も収益物件の売却相談も来ますし、この先厳しい中でも収益物件を買いたいという方は、新富不動産スタジオにお気軽にご相談ください。
どのような時代でも、あなたの不動産投資という事業が成功できるように、物件選定から事業計画、ファイナンスまでお手伝いさせていただきます。
今回のかぼちゃの馬車事件は、スマートデイズやスルガ銀行側に大きな責任があるとは思いますが、最終的に投資判断をしたのは物件を購入されたオーナーたちです。
投資は自己責任でもありますので、スマートデイズ社の事業計画の穴を見つけられなかったところには責任はあるんではないかと感じてしまう部分もあります。
しかし不動産投資は財務的な知識だけでなく、不動産ならではの専門知識が必要な事業の良し悪しが判断がしにくいものであるのも事実。
そのような投資に対して、しっかりと自分の味方になってくれるセカンドオピニオンを見つけるというのも不動産投資を成功させる一つのカギではないですかね。
そのようなセカンドオピニオンをお探しの方がいらっしゃれば、ぜひとも新富不動産スタジオにご連絡ください!
ただし、静岡県限定ですよ(笑)・・・不動産は地域の相場情報が絶対的に必要なため、県外だと相場がわからないので。。