「南向き土地」絶対主義にちょっと待った!家づくりのちょっとしたヒント

こんにちは。

今日は久々にブログを更新。

決してサボっているわけではありませんよ。

 

さて、今回は不動産の基本中の基本の土地についてです。

土地にも色々な方角を向いている土地がありますよね。

南向きに北向き、西向きや東向きなど、その土地によって様々な向きを向いています。

 

日本では昔から「南向きがいい」と言われきました。

南向き信仰と言っても過言ではないくらい、南向きの土地は昔から多くの方から人気を博しています。

 

じゃあ南向きではない北向き・東向き・西向きの土地・・・

本当に良くないんでしょうか?

 

土地は南向きが人気

昔からよくこんなこと、言われますよね。

土地を買う場合は南向きの土地を買え

 

南向きの土地、つまりは土地に面する道路が南側にある土地のことを言います。

 

南向きの土地がどうして昔から人気が高いかって?

それはですね。

説明するまでもないと思いますが、日本では南から太陽の光が当たるので、その土地が「明るくなる」「暖かくなる」わけです

 

明るくて暖かいお家っていいですよね。

そういう理由から、やっぱり南向きの土地が人気なんですね。

 

北向きの土地の売却依頼を受けました

つい先日、土地の所有者さんから土地の売却の依頼を受けました。

その土地の情報はコチラです。

www.shintomifudosan-s.com

 

その土地は静岡市葵区山崎2丁目という場所で、近年道路の拡幅など区画整理がされて人気が高まっている地域にある土地です。

 

すでに道路との接道面以外の3面はブロックやフェンスが設置された造成済みの土地でとても状態がいい34坪の土地です。

 

でも向きが北向き(北側道路)なんです。

 

南向きの土地ではないんですよ・・・

 

北向きの土地と南向きの土地の特徴

今回弊社でお預かりした北向きの土地。

北向きは、南向きに比べれば当然人気は下がります。

でも、果たして南向きが絶対にいいのでしょうか?

 

南向きと北向きの土地のメリットデメリットをそれぞれ見てみましょう。

 

南向き土地のメリット

  • 南からの太陽の光が遮られないので一年中明るく暖かい
  • 土地の資産価値が高い

 

南向き土地のデメリット

  • 玄関も南側になり、敷地南側にデッドスペース(居住スペースとして使えない)が生まれがち
  • リビングを南にすると必然的に道路側に面するためプライバシーが保ちにくい場合も
  • 南側に駐車場スペースが来るので庭スペースが取りにくい
  • 建物や室内の内装材が太陽の光で傷みやすい
  • 土地の価格が他の向きの土地に比べて高い

 

南向きの土地は明るいのが一番のポイント。資産価値も高いんですが、その反面買うときの価格が高いんです。それと意外と間取りの設計が難しいという難点も持ってるんです。

 

北向き土地のメリット

  • 土地の価格が南向きや他の向きに比べて安い
  • 玄関を北側に配置できるので、南側はリビングや居室など生活スペースにフル活用できる
  • 南側が隣地の土地でふさがっているのでプライバシーが保たれる
  • 駐車場が北側になり南側の空いたスペースは独立した庭として利用できる
  • 建物や内装材が傷みにくい

 

北向き土地のデメリット

  • 南側に建物があると太陽の光が遮られる
  • 南向きの土地に比べて資産価値が低い

 

北向きの土地は、安く買いやすいんです。それに間取りの取り方も南向きより制限が少ないので、南側を生活スペースとしてフル活用できて理想の間取りが作りやすかったりもします。

 

それに南からの直射日光が建物や室内に当たらないこともあり、外壁やフローリングなどの内装材が傷みにくいというメリットも持っていたりするんです。

 

北向きの土地のデメリットを解消するアイデア

北向きの土地は太陽の光が南側の隣地の建物で遮られてしまうというデメリットがあり、南向きの土地に比べ人気が低い要因となっています。

 

じゃあ北向きの土地を買ったらずっと暗い家で生活しなければならないの?

必ずしもそんなことはありません!

 

では、この暗く寒いというデメリットを解消するアイデアをご紹介します。

 

リビングを2階に配置し隣地建物の影響を受けなくする

だいたい家を建てる場合、2階建てが多いかと思います。

建物密集地域や土地が小さい場合は3階建てのお家もありますね。

 

家を建てる場合、1階がリビングというのが普通の感覚

色々な家の間取りを見ても1階に家族みんなが一日の長い時間を過ごすリビングを配置したものが多いです。

 

リビングって1階じゃなくてもいいんじゃない?

 

南側の家が2階建てだったとしたら、1階にリビングを持ってきてしまえば当然リビングに太陽の光が当たりづらくなってしまいますよね。

 

でもリビングを2階に配置することで、どうでしょう?

隣の建物に光をさえぎられることから解放されますよね

 

寝室は光が入らなくても大丈夫

リビングを1階に配置することで、必然的に寝室は1階になります。

寝室は基本的には寝る部屋なので、日当たりはあまり大事ではありません。

だって寝室にいる時間の多くは夜なので、夜は南であろうと北であろうと光はまったく入りませんから

 

リビングは明るく暖かくなったし、よく考えたら寝室は暗くても全然問題なしだね。

 

こういう感じでリビングと寝室の配置を変えてあげるだけで、北向きのデメリットが解消される場合があるんです。

 

考え方の転換でリーズナブルに家づくりが可能

南向き信仰のある日本では、南向き土地が圧倒的に人気が高いです。

 

でも今書いたように北向きでも南向きにはないメリットもありますし、北向きのデメリットを解消する方法もあったりするんですよね。

 

それに北向きの土地は南向きの土地に比べると、価格が安い傾向にあります。

 

不動産の価格を設定する際に価格の高い順として一般的には下記のような順番になります。

  1. 南向きの土地
  2. 東向きの土地
  3. 西向きの土地
  4. 北向きの土地

 

土地が安く買えれば、家にかける全体の予算が少なくて済みますし、その分建物をグレードアップしてより理想に近い家を造れるかもしれません。

 

意外と南向きじゃなくてもお金の面含めていいことがたくさんあるんですよ。

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

この記事を見ていただきどう感じましたか?

  • それでもやっぱり南向きの土地がいいな
  • 北向きの土地でもリビングに明るさが取れれば問題ない
  • リーズナブルに家づくりをしたいから南向きにはこだわらない

 

こんなように色々な感じ方があったかと思います。

 

昔から土地は南向きと言われてきましたが、実は南向きでなくても考え方や建物の建て方、土地の使い方次第では意外と魅力的な土地になることもあるのです。

 

この記事が多くの方の家づくりのヒントになれたら嬉しいです。

 

今回はこんなところで。

また次回をお楽しみに。